ポンプダウン

  1. ポンプダウン

ポンプダウンとは。

マルチエアコン

ポンプダウンと強制冷房について

まずポンプダウンはどういうことをするための作業なのでしょうか。 この作業によって、室内機にある冷媒ガスを室外機の中に閉じ込めることができます。 もしも作業をせずにエアコンの取り外しをすると、冷媒ガスが漏れだしてしまいます、冷媒ガスが漏れるとエアコンの冷却効率が悪くなりますし、最悪の場合、冷媒ガスを補充しないといけないこともあります。 そして環境にもよくありませんので、必ず作業するようにしましょう。 必要な工具もありますが、全て専門店でなくてもホームセンターで手に入ります。 作業の前にエアコンを最低温度にして5分ほど冷房を稼働させるのですが、寒冷地などでは寒さで室外機のファンが回らない時があります。 そのような時は強制冷房でエアコンを稼働させることが必要になります。 強制冷房の方法はメーカーや機種により違うので、エアコンの取扱説明書もしくはお客様相談窓口など電話で相談してみましょう。 公式サイトにも掲載されているケースもあります。

  エアコンを取り替えたり、引越しで移設する際等、 冷媒配管パイプを取り外す際に室内機や配管パイプ内に残っている冷媒ガスを室外機に封じ込め、 回収する作業の事です。冷媒ガスは冷暖房を行うエアコンに不可欠なものですので、 きちんと回収が必要です。オゾン層の破壊にも繋がる為、冷媒ガスを大気に放出してはいけません。
エアコン取り外しに伴うポンプダウン作業はエアコン工事の中では比較的軽作業に入りますが、 万一失敗し冷媒ガスを漏らしてしまってはエアコン取り付け時に大きな出費となります。 エアコン取り外し工事は、専門業者に依頼するのが確実な方法です。

エアコン移設の際にガス補充は必須ではありません。

  引越しなどでエアコンを移設する際、ガス補充・チャージは必須工事ではありません。 エアコン取り外し時に、ポンプダウンを正しく行っていれば通常は既存のガスを回収することが出来ますので、 規定量に達していれば取り付け先でも問題なく使用することが出来ます。

ポンプダウン作業は別途料金が必要か?

  エアコン取り外しの工事時に、ポンプダウンという名目で別料金を提示する業者さんもいらっしゃいます。 取り外し作業が終わってから提示されては困りますので、事前に確認下さい。 通常はエアコン取り外し工事代金の中に含まれていることが殆どです。

ポンプダウン作業はエアコン取り外し時に行います。

エアコンを取り外す際にはポンプダウンが必要です。一般的に馴染みのない言葉ですが、 エアコンの中に充填されている冷媒ガスを室外機に封じ込める作業です。 夏場の場合、一番低い設定温度にして室外機のファンが回るのを待ちます。 冬場の場合、通常は冷房が運転しませんので室内機側についている強制冷房スイッチを押し、 室外機のファンが回るのを待ちポンプダウンを行います。 お使いのエアコンの機種により強制冷房のスイッチが異なりますので、 方法が分からない場合は取扱説明書をご覧ください。※暖房運転ではポンプダウン出来ません。
ポンプダウン作業をしなかった場合はガスを大気中に放出してしまいますので、 エアコン移設工事、エアコン取り外し工事には欠かせない作業です。

ポンプダウンの作業手順のフローと詳細

更に詳しい解説については「今後も使うエアコンの取り外し方のご紹介」をご覧ください。
ポンプダウンの作業手順のフローをご説明します。
先ほどの冷房をかける作業の間に、室外機側面の室外機カバーをプラスドライバーで外しておきましょう。
側面にあることが多く、配管の接続部分が見やすくなります。
次に、モンキースパナを使って、細管(送り側)と太管(受け側)のバルブキャップを外しましょう。
続いて室外機のチャージポートのバルブキャップはモンキースパナを使い外しましょう。
次に、室外機のサービスポートに青色のゲージマニホールのチャージホースを接続してください。
次に、細管(送り側)のバルブに六角レンチを使って右回りに締めます。
次に、ゲージマニホールドのゲージのメモリが0以下になり、冷媒ガスが回収されたことを確認しましょう。
最後に、室外機の太管(受け側)のスピンドルバルブを締めて、エアコンの冷房稼動を停止してください。
そして、ゲージマニホールドのチャージホースを外し、サービスポートのバルブキャップと太管(受け側)と細管(送り側)のバルブキャップを締めてください。
以上がポンプダウンの作業手順の流れです。

次に作業の詳細についてご説明します。

ポンプダウンの準備(強制冷房)

1、ポンプダウンの準備を始める

ここはエアコン取り外しにおいて一番肝心な部分「ポンプダウン」の準備段階になります。

夏場や中間期は普通にリモコン操作で設定温度を一番低くし、冷房運転させれば大丈夫ですが、冬場など設定温度よりも室温のほうが低いときは強制的に冷房かける必要があります。

リモコンが必要になるので、お引っ越しなどの場合は荷物に梱包しておかないように。

注意したいのは、「暖房」や「自動」ではなく、必ず「冷房」運転をするようにしましょう。

2、メーカー別の強制冷房運転のやり方

強制冷房のやり方に関してはエアコンメーカーや機種によって、操作方法が異なります。

多くの場合は室内機の前面パネルを開けると、「強制冷房運転ボタン」や「応急運転ボタン」、もしくは「試運転スイッチ」があり、それを長押しすると強制冷房が始まります。

ただし、ボタンとリモコンの操作を組み合わせるエアコンもあります。

メーカ別の強制冷房運転のやり方をまとました。各メーカーの取扱説明書も確認されるといいでしょう。

メーカー強制冷房運転の方法
日立

室内ユニットの応急運転スイッチのボタンを5秒以上押し続ける。
◆強制冷房運転中は「タイマー」ランプが点滅します。
◆5分間程度の予備運転を行います。
◆強制冷房運転を停止するときは応急運転スイッチを再び押すか、リモコンで運転を停止してください。

パナソニック

室内ユニットの応急運転ボタンを5秒以上押し続ける。
◆「ピッ」と鳴り、強制冷房運転を開始します。

ダイキン

室内ユニットの運転/停止ボタンを5秒以上押し続ける。
◆「ピピッ」と鳴り、運転を開始します。
◆強制冷房運転は約15分で終了し、自動的に停止します。強制的に運転を終了させたいときは室内ユニットの運転/停止ボタンを押してください。

三菱電機

電源プラグを抜くかブレーカーを切り、約15秒後に再度入れ
室内ユニットの「応急運転」スイッチを1回押す。
◆30分間連続の冷房運転になります。
◆運転停止は室内機の「応急運転」スイッチを2回押す。

東芝

室内ユニットの「自動運転・リセットボタン」を10秒間押します。
◆「ピッ」(1回)と鳴り、運転を開始します。
※1秒間や20秒間の長押しでは別なモードが作動するため注意。

シャープ

室内ユニットの「応急運転」ボタン押して、運転を開始する。
冷房の運転中に、本体の「応急運転」ボタンを5秒以上押し続ける。
◆「ピッ」と音がし、運転ランプうが点滅して強制冷房運転になります。
◆試運転を停止するときは本体の「応急運転」ボタンをもう一度押す。

富士通ゼネラル

室内ユニットの「フィルターリセット」ボタンを10秒間押し続ける。
◆運転ランプ(緑)とタイマーランプ(橙)が同時に点滅します
◆試運転を停止するときは本体の「フィルターリセット」ボタンを約3 秒間押し続けてください。

また、日本冷凍空調工業会さんのサイトで詳しく参照できます。
(株)コロナ
ダイキン工業(株)
東芝ライフスタイル(株)
(株)富士通ゼネラル
パナソニック(株)
三菱電機(株)

強制冷房のやり方

3、冷房運転の目安

冷房運転もしくは強制冷房の目安は5~10分で、特に冬場などは冷気を感じられないので、室外機のファンが回っていることを確認するようにします。

ポンプダウン作業(冷媒ガス回収)

1、ポンプダウンの説明と使う工具

ポンプダウンとは、室内機や配管、エアコン全体を循環する冷媒ガスを全て室外機に回収する作業です。

次エアコンを再度取り付けて使う際に、ガス不足にならない為に必ず行うべき作業になります。

冷房運転する際に、①エアコンの冷媒は室外機から液体で室内機へ送られ、また②室内機からは気体で室外機に戻されます。

この性質を利用してポンプダウンを行います。ここでは「六角レンチ」、「モンキースパナ」が最低限の工具で、ゲージマニホールドがあれば作業の成功率が上がります。

ポンプダウンの説明と使う工具

2、冷媒ガスの送り側のバルブ(弁)を閉める

冷房運転か強制冷房を10分程行ってから、再び室外機のほうに戻り、ファンが回っているのを確認してください。

先ほどキャップを外した2つのバルブにそれぞれ冷媒配管が繋がっており、2本ある配管のうち細いほう(二方弁、高圧・液側)のバルブに六角レンチを挿し込み、時計回りに回すことでバルブ(弁)を閉めます。

この二方弁に接続している細い配管は室外機から液状した冷媒ガスを室内機へ送る役割を担っている為、これを止めることで途中にある冷媒は配管パイプを通して室内機から室外機への一方通行になります。

注意したいのは、バルブを閉めるだけで、配管の接続を外すわけではないということです。

ポンプダウンの開始(送り側のバルブを閉める)

3、ガス回収の目安

今の状態で冷房運転をし続けると、室内機や配管内部に残っている冷媒がどんどん室外機のほうに回収されていきます。

目安として、おおむね2~3分冷房運転/強制冷房を続けます。メーカーや機種にもよりますので、説明書かメーカー情報を参照してください。

4、ゲージマニホールド(圧力計)を使う場合

必須ではないが、ゲージマニホールド(圧力計)を使うとより正確にガス回収の進捗を確認することができます。

ゲージマニホールドは三方弁(配管が太いほう)のチャージポート(配管の反対側、キャップ付き)に接続して使用します。

この場合、圧力表示が0MPa近くなることが冷媒回収完了の目安になります。

ポンプダウンの完了目安

5、冷媒ガスの受け側のバルブ(弁)を閉める

2~3分経ってから、運転したまま、室外機に繋がっている2本ある配管のうち太いほう(三方弁、低圧・ガス側)のバルブに六角レンチを挿し込み、時計回りに回すことで弁を閉めます。

この三方弁に繋がっている配管は送り込まれる冷媒ガスを受ける側だったので、閉めることによって室外機に流した冷媒を完全に閉じ込めます。

そしてなるべく早く運転を止めてください。ゲージマニホールドを使用している場合はそちらは外します。

ポンプダウン作業(冷媒ガス回収)

ポンプダウン終了、電源OFF

1、エアコンの電源を切る

ポンプダウン作業が完了したので、まずエアコン室内機の電源を切ります。

室内機の風向板が閉じ、室外機のファンが停止したのを確認してから、本体のコンセントを抜いておきます。

ポンプダウン終了、電源OFF

2、室外機配管バルブのキャップを戻す

最初に2つ外した室外機バルブのキャップをモンキースパナを使って元に戻します。

圧力計を使った場合は、チャージポートのキャップも戻します。

キャップを締める作業を忘れたり、締め付けが緩かったりすると、ガス漏れの原因にもなるので、しっかり締め付けるようにしましょう。
更に詳しい解説については「今後も使うエアコンの取り外し方のご紹介」をご覧ください。

実は素人でも簡単にできるポンプダウン作業

ポンプダウンの作業を準に説明しましたが、もしもゲージマニホールドがない場合でもポンプダウン作業はできます。

その場合はガス回収の目安を3分間と区切ってするとよいです。

作業の様子を動画や写真で紹介されている場合もありますので、文章だけではわかりにくいかもという方はさがしてみるのもよいでしょう。

ただ、作業中になにかしら不備や、明らかにガスが漏れているといったことが分かれば、自分で何とかしようとせずにすぐに業者に依頼するようにしましょう。

また、外したバルブの付け忘れや締め方が緩いこと、後々エアコンを移設して使う時に問題になるので注意しましょう。

また、万が一ポンプダウンができないということになれば、細い管と太い管両方を締めて、接続配管を取り外してください。

そして、室内エアコンと接続間に残っている冷媒ガスを冷媒回収機で回収するようにしてください。