エアコン工事でトラブルが発生しやすい理由
引越しなどにともなってエアコンを取り外して新居で取り付ける、いわゆるエアコン移設工事を工事業者に依頼した際、工事当日に想定以上の追加費用が発生して支払い時にトラブルになることがあります。
そもそもエアコンは冷蔵庫のようにコンセントからプラグを抜いて、移動先でまた差せばよい、というものではなく、室内機と室外機をつないでいる冷媒配管(配管)に入っている冷媒ガスの処理や配管を外す作業、また移動先で配管を接続して冷媒ガスを通すといった専門的な工事が必要です。
取り外し場所と取り付け場所が同じような環境であったとしても、お部屋のつくりや環境は少しずつ違っており、そのまま配管が再利用できなかったり、部品の劣化などで新品部品に交換しないといけない場合などがあり、どうしても現地で追加費用が発生することがあります。
追加費用が嫌だからといって、素人がYouTubeなどを見て作業しようとすると、失敗して結局修理費用が発生してしまったなんてことはよく耳にしますので、注意が必要です。
今回は工事業者にエアコン移設工事を依頼した際に、トラブルを極力減らせるように注意点をいくつかまとめてみました。
これから移設を検討している方には役立つ情報ですので、参考にしてみてください。
トラブルになりやすい追加工事
トラブルでありがちなのが「本当に必要なの?」という心配からくるものです。たしかに取り外し場所で問題なく使えているのに、取り付け場所で部材が使えないと案内されると、「本当?」「ぼったくりでは?」と思いたくなる気持ちは理解できます。
その主なものについて解説していきます。
冷媒配管の交換

冷媒配管(配管)は銅管でできており劣化しやすい部材です。エアコンを設置してからすでに5年以上経過している場合は、劣化によるガス漏れなどを防ぐために、配管交換をご案内する可能性が高まります。年数はあくまで目安なので、状態によっては2~3年でも交換になる場合はあります。
配管は素人がみて交換が必要かどうかというのは判断できないので、業者が交換をすすめてきた場合にどの部分が傷んでいるのか、交換にいくらかかるのかなど、確認するとよいでしょう。
ちなみに配管費用は業者によってまちまちですが、1mあたり3,000円~5,000円程度で、一般的な環境の場合4m程度必要なので12,000円~20,000円程度の追加費用が考えられます。
なお、劣化していなくても、配管の長さが足りない場合は、年数に関係なく交換になります。
そのときは、室外機を配管が届く位置に設置できないかなど相談してみましょう。
電源容量(100Vや200Vなど)

エアコン移設時に見落としがちになるのが、電源容量です。
家庭用のエアコンでよくある電源容量は100Vか200Vで、これによってコンセントの形が変わってきますし、合わない場合は変換工事が必要になります。
確認の仕方は、まずは室内機の側面か下を見てみましょう。
消費電力や製造年など様々な情報が記載されており、その中に電源の記載があります。
一般的に14畳(4.0kW)以上の部屋用のエアコンは200V、12畳(3.6kW)未満の部屋用であれば100Vになっていることが多いです。
ですので、今まで使っていた家や部屋のエアコン用コンセントの形を覚えておき、移設先の形とあらかじめ比較しておくと、当日想定外の追加費用が発生なんてことを減らせます。もちろん、事前に分かっていれば工事業者に伝えておいてください。
また、万が一エアコン専用のコンセントが無く、専用回路の増設工事が必要になった場合、エアコン工事費以外に2万円以上の追加工事が発生することがあります。ただし、工事当日に専用コンセントが無いと判明した場合、必要な部材などの持ち合わせが無かったり、工事時間に余裕がなかったりするなどして、当日対応できないこともありえます。
事前に管理会社や大家さんに確認しておいたほうがよいでしょう。
エアコンの配管を通す穴の有無
木造の家などで、一般的な工具で穴あけ工事ができる時は工事業者によっては追加料金がかからないこともありますが、コンクリート壁であったり、特殊な外壁材(ガルバリウム鋼板など)の場合は特殊な貫通工具が必要になりますので別途料金が発生します。工事業者によっては対応していない場合もあります。
対応可能な場合、料金がいくらぐらいになるか事前に確認しておくとよいでしょう。
また、賃貸物件などの場合、穴あけ工事は管理会社や大家さんの許可が必要になることが多いので、事前に許可をとっておかないとトラブルに発生することがありますので注意が必要です。
※建物の着工日によっては、穴あけ工事に資格が必要になります。着工日も事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
オプション作業によるトラブル回避
壁に化粧カバーを付けたり、エアコンクリーニングなどはオプション対応になります。
工事当日に工事業者よりおすすめされることがあります。
エアコン設置に必ず必要というものではないですが、メリットもあります。何も知らずにおすすめされて分からないまま追加で依頼して、後で不要だったと後悔しては遅いので、事前に知識程度に知っておくとよいでしょう。

【化粧カバー】
外壁や内壁に露出する配管の上にかぶせるカバー。外観をよくしたり、日当たりを防いで配管を長持ちさせたりしてくれます。エアコン設置に必須ではありません。
【エアコンクリーニング】
フィルター掃除では取れない、さらに奥のカビやホコリなどを落とす作業。燃費がよくなったり、カビ臭を抑えたりできます。こちらも必須作業ではありませんが、長年使っているエアコンは定期的なクリーニングがおすすめです。
エアコン工事でトラブルを回避するために気を付けること
エアコン移設工事の際に起こる業者とのトラブルで多いのは、やはり費用に関すること。
現場環境やエアコン状態によって必要な工事や部品であったとしても、作業の必要性や料金のことについてしっかりとした説明がないと、本当に必要なのか不安になりますよね。
後で後悔しないためにも、分からない事があれば工事業者に相談し、その工事が妥当なものなのか、きっちりと確認するようにしましょう。
少しでも不安があれば内訳を見せてもらい、納得するまで説明をしてもらうのが、トラブルを防ぐベストな対応です。
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